カローラフィルダーが来たぁー

終の車になるのか?

 令和7年9月12日金曜日、我が家にカローラフィルダーが納車されました。昨年の12月に契約したのですが、言われていた通り9か月がかかりました。4WD車でハイブリッドではありません。そもそも今年、廃番になるのでグレードもEXのみで4WD車にはハイブリッドはありません。私も車好きでいろいろな車種に乗ってきましたが最後に行きついた車がカローラフィルダーでした(今のところ)。退職するにあたり収入も激減するので贅沢な車はやめよう国産にしようと日産のキャラバンを購入したのですが、右足股関節の不調などもあり、その他いろいろな理由もあるのですが、キャラバンも売りその後半年余り軽のハスラーを使用していました。ハスラーにはETCが付いていなかったのでもっぱら一般道を走行していました。そんなこんなで待ちに待ったカローラフィルダーが到着しました。

なにゆえにカローラフィルダー?

 終の車は何にしようかと色々考えました。まず退職年金暮らしであること、贅沢は老後の敵であること、車を使用する目的は何かということ、そして何より耐久性があること、そこそこ燃費が良いこと。燃費だけを考えるとハイブリッドなのですが、旭川には4WDは欠かせません。市内だけならFFでも大丈夫ですが、遠出を考えたらかなりストレスがかかります。であるなら他の車の選択もあったはずですが、何よりこのカローラフィルダーは安価なのです。勿論今じゃあたりまえの装備もついていません。例えばシートヒーターはありません。オプションでも付けられません。驚くことにドアの開閉はキーでするしかありません、手に荷物を持っていたら非常に面倒です。しかしそんなことは老後には微々たることです。手間を惜しまなけらば問題ありません。時間だけは充分あるのですから。そもそも便利になりすぎた現代が老人の体力を奪い、健康寿命を短くしているのです。私には姉がいるのですが、昨年1年ぶりぐらいに会ったところ足腰がかなり衰えているので、車の運転で事故でも起こされてはと車を取り上げました。取り上げたというのは、実は話が長くなるのですが、その車は私名義の車だったからです。こちらも退職年金暮らしとなり姉に車を与えておくほどの体力も無くなり、すまないと思う気持ちもあったのですが、取り上げました。実はそれがカローラフィルダーが来るまで乗っていたハスラーでした。そんなわけで今、姉は買い物に行くのも徒歩だったり、自転車だったりの生活になりました。たまたま先日半年ぶりに姉が訪ねてきたのですが、びっくりするほど元気になっていました。以前は玄関の段差もやっとというほど老化していたのに。いまはスタスタです。つまり体を動かすこと、文明の利器を多少遠ざけることが老化防止には必要なのかもしれません。ドアぐらい触れただけで開かなくてもそれが何だということです。なによりカローラフィルダーはタフな車です、VWがゴルフを販売して大きくなったように、トヨタはカローラを販売して世界のトヨタになったのです。そもそも私の最初に乗った車は祖母に学生時代買ってもらった中古のスターレットでした。スターレットから紆余曲折してカローラフィルダーに到達する、それは偶然ではなく必然だったのかもしれません。

ここが自慢

上の写真を見て何か気付きませんか?話は変わりますがたまたま納車された現場に菩提寺の住職が見えていて、車を見たとたんに指摘されました。「リフトアップしていますね。」と。そうなんですここ旭川の特に春光地区は雪が非常に多いのです。道路の道幅も狭く除雪は年に1回入るだけ、SUVが必要な地域なのです。それでリフトアップをお願いしました。たった1.5cmしか上がっていないのですが、見た目はそれ以上に見えます。フェンダーとタイヤの間の雪も挟まり辛くなると思われますし、お腹も磨らなくなると思われます。しかし住職は車に詳しいですね。思い起こせば30年ほど前、アリスト4.0Zi-Fourを購入した当時のこと、住職を車に乗せたとき、車が動きだして直ぐ、後部から革のきしむ音がするから見てもらった方が良いとアドバイスされ、ディーラーに見てもらい改善しました。私など気付きもしないことを瞬時にわかるさすが仏の心。それはさておき、リフトアップなんて長い車人生で初めてのチャレンジでした。冬が楽しみです。

車もカメラも

 結局は車もカメラもsimple is the bestですね。あり余る装備は使いこなせませんし、それがかえってプレッシャーになったりします。何もなけらば頭を使う必要がありません。だから老後は断捨離が必要なんですね。なるほど物がなけらば余計な心配をしなくて済むわけです。息を引き取るまで最低限必要なものは何かを考えることは重要なことです。物だけではなく人間関係もしかり。カローラフィルダーはそんな今現在の私のフィールドにあったフィルダーです。(なんのこっちゃか?)しかし、車もカメラも奥が深いのは事実です。老後の今だからsimple is the bestの心境になれたのです。若い頃、散財していたからこその悟りです。煩悩の儘に生きた最期の車がカローラフィルダーということになりますか?

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